B
- 呼び方:
- ビイ、ピーコン、丸セパ
- 用 途:
- 打放し、化粧(土木工事)
H
- 呼び方:
- エッチ、座金(ザガネ)
- 用 途:
- 基礎や地中梁などで地中に隠れる場所や、建築物の上部で仕上げがある場所
ハット
- 呼び方:
- ピイ、ハット、カップ
- 用 途:
- 基礎や地中梁などで地面より上になる場所、ピット部
スタッド
- 呼び方:
- スタッド、切りっぱなし
- 用 途:
- 両端が溶接になる場合
チューブコン
- 呼び方:
- チューブコン
- 用 途:
- 化粧(土木工事)
INTRODUCTION
セパレーターは、型枠工事の際に必ず用いられる金物で、業界では「セパ」と呼ばれています。
コンクリートの壁を作る時、コンクリートを流し込むための型枠の設置(=型枠工事)が必要です。コンクリート壁の厚みは、設置した型枠の幅で決まります。セパレーターは、この幅を一定にするために使用されます。
また、セパレーターには、型枠の強度を保つ役割もあります。
型枠の中にコンクリートを流し込むと、「側圧」といって、外側に膨らむ数トンもの力がかかります。例えば、型枠を木箱などで作ろうとすると、側圧で形状を保持できません。
セパレーターは円筒形の棒で、両端にネジ加工が施されています。長さは、コンクリートの厚みに応じて1mm単位で決まります。これを型枠の穴に通し、両端のネジ部分にPコーン(Pコン)と呼ばれる部品や座金を取り付けて固定します。
セパレーターは単体で使うだけでなく、ジョイントなどで組み合わせて使うこともあります。原則的には、型枠に穴を開けて差し込み、固定するというシンプルなものです。ただし、シンプルなだけに、型枠の穴の径・たわみ・圧の計算など、図面から計算していく事前準備が非常に重要になります。
セパレーターの形状は基本的に共通ですが、その太さにはいくつかの種類があり、「〇分」「〇分〇厘」などと表記されます。セパレーターが耐えられる引っ張りの許容強度はセパレーターの太さによって変わります。例えば2分5厘(W5/16)のセパレーターであれば、1,400〜2,000kgfが許容強度です。セパレーターが太くなればそれだけ強度も増します。
太さ | 呼称 | 引張許容強度(kgf) | 引張許容強度(kN) |
---|---|---|---|
W5/16 | 2分5厘 | 1,400kgf | 13.7kN |
W3/8 | 3分 | 2,100kgf | 20.6kN |
W1/2 | 4分 | 2,800kgf | 27.4kN |
2分5厘(W5/16)は業界で多く使われる代表的な太さで、当社で扱うセパレーターもこれに当たります。他に代表的な太さでは3分、4分があります。
2分5厘以外のものをお考えの際もお気軽にご相談ください。
セパレーターの種類は数多くありますが、ここでは代表的なものをご紹介します。
上記は片側のみ掲載しておりますが、両端で用途が違う場合には組み合わせて使用する場合もあります。
セパレーターは形状の種類のほか、オプションで特殊加工を施すこともできます。代表的な加工を掲載します。